帰りのホームルームも終えて、あとは帰るだけになった。
「唯、帰らない?」
「うん」
多分入学式から寝ていてそのまま教室に戻ってからもそのまま寝ていたんだろう。
なんか眠そう。
「ダメじゃない。入学式から寝てたら」
「だって校長の話つまんないんだもん」
廊下を歩いていたら...
「吉原(よしはら)」
後ろから聞こえた声に私も唯も振り向く。
そこには同じクラスの男子がいた。
同じクラスと認識はしているが名前までは知らない。
「ちょっといいか?」
これはドラマとかでよく見る告白を受けるシチュエーション。
「ごめんなさい。私、友達とこれから帰るので」
唯に目を向けると...。
「あぁ、私、先に玄関で待ってるね。」
「唯!」
唯は走って逃げていった。
「ちょうどいいじゃん。」
「教室入るか。」
「は、はい!」
私はガチガチになってついていった。
「あのさ...お願いがあって」
何⁉︎
早く言って!
「頼む、吹奏楽部に入部してくれ!」
え?
嘘?
なんだ告白じゃなかったんだ。
そうだよね。
私なんかじゃ告白受けるはずないよね。
分かりきってたはずなのに期待した。
「ごめんなさい。私は入部したくない。」
「え〜⁉︎なんでだよ。だって中学の時クラリネット吹いてたんだろ?」
どうしてそれを?
初対面の人なのに...
「もう辞めたんです」
「え〜マジかよ…」
ガクッと肩を落とす
「それに私なんかが入ってもなんの役に立たないですし」
「別に下手でもいいし入ってくれればそれでいいんだよ」
「ごめんなさい」
「頼むよ。せつなちゃん!」
「気安く下の名前で呼ばないで!」
「なんで?」
「私は自分の名前が嫌いなの!名前だけじゃない自分自身嫌いなの!」
そう言って気づく。
かなり大きな声で叫んでたことに…
「と、とにかく私は入部しませんから!」
「せつなちゃん」
「まだ、何か⁉︎」
「俺、諦めねーから」
「え?」
「入部希望用紙の提出期限の来週の金曜までせつなちゃんの心、変えてやるから!」
それはつまり部活に入れるって事?
無理よ。
だって絶対入んないもん。
「唯、帰らない?」
「うん」
多分入学式から寝ていてそのまま教室に戻ってからもそのまま寝ていたんだろう。
なんか眠そう。
「ダメじゃない。入学式から寝てたら」
「だって校長の話つまんないんだもん」
廊下を歩いていたら...
「吉原(よしはら)」
後ろから聞こえた声に私も唯も振り向く。
そこには同じクラスの男子がいた。
同じクラスと認識はしているが名前までは知らない。
「ちょっといいか?」
これはドラマとかでよく見る告白を受けるシチュエーション。
「ごめんなさい。私、友達とこれから帰るので」
唯に目を向けると...。
「あぁ、私、先に玄関で待ってるね。」
「唯!」
唯は走って逃げていった。
「ちょうどいいじゃん。」
「教室入るか。」
「は、はい!」
私はガチガチになってついていった。
「あのさ...お願いがあって」
何⁉︎
早く言って!
「頼む、吹奏楽部に入部してくれ!」
え?
嘘?
なんだ告白じゃなかったんだ。
そうだよね。
私なんかじゃ告白受けるはずないよね。
分かりきってたはずなのに期待した。
「ごめんなさい。私は入部したくない。」
「え〜⁉︎なんでだよ。だって中学の時クラリネット吹いてたんだろ?」
どうしてそれを?
初対面の人なのに...
「もう辞めたんです」
「え〜マジかよ…」
ガクッと肩を落とす
「それに私なんかが入ってもなんの役に立たないですし」
「別に下手でもいいし入ってくれればそれでいいんだよ」
「ごめんなさい」
「頼むよ。せつなちゃん!」
「気安く下の名前で呼ばないで!」
「なんで?」
「私は自分の名前が嫌いなの!名前だけじゃない自分自身嫌いなの!」
そう言って気づく。
かなり大きな声で叫んでたことに…
「と、とにかく私は入部しませんから!」
「せつなちゃん」
「まだ、何か⁉︎」
「俺、諦めねーから」
「え?」
「入部希望用紙の提出期限の来週の金曜までせつなちゃんの心、変えてやるから!」
それはつまり部活に入れるって事?
無理よ。
だって絶対入んないもん。