「でも…」


高校生なら、多分こんなの日常茶飯事だと思う。


高校生になって同級生の女子と遊ぶということがなかったから予想ではあるけど、基本買い物に行けば選び合うはずだし。



「実はこれ、私が作ったんだ。初めて作ってうまくできたから遠野さんにもらって欲しくて…!私の自己満足でもあるからもらってくれると嬉しい、です…」



恥ずかしかったのか、高崎さんは顔を赤くして目を逸らした。


なんて可愛い仕草…!

こんな言われ方をされたら、受け取れないはずがない。


「じゃあ…ありがとう!」