「わぁ、どれもすごく似合う!」


大変身した高崎さんは、どの服もバッチリ着こなす。


私達は会話に花を咲かせながら、色々な服を見て、時には試着をしてショッピングを満喫していた。



高崎さんに言われて私も試着をしたり服を選んでいるうちに自分で買いたいものもどんどん出てきて、買い物籠が重くなっていく。


「そ、そうかな…?こんなヒラヒラ、着たことないから…」

ぎこちなくスカートの裾をつまみながら、居心地悪そうに高崎さんが言う。


「これからは遊びに行く時とかはこういう服着ていきなよ。すごい似合ってるし」


ウインクをばちんときめると、高崎さんは恥ずかしそうにこくんと頷いた。



そんな仕草も可愛い。


「遠野さんは、すごくオシャレだよね。髪も綺麗だし…。中学生の時からそーなの?」


……げ。

中学の時の話は、できるだけ避けたい話でーー…