「ふーん……」

志穂姉は見定めるかのように高崎さんを見据える。

「おもったい前髪してんのねぇ。1年位切ってないわね?髪質は良好…。へぇ」

喋りながら高崎さんの髪を触り始め、最後に高崎さんの前髪をがっとあげる。


「へっ?!」

「あらぁっ」


高崎さんの驚いた顔が露になり、やっぱ可愛いなぁと思う。


志穂姉も驚いた表情でまじまじと高崎さんの顔を見つめている。


「これは切りがいあるわね…」

「でしょ?」

私と志穂姉は顔を見合せ、ニヒルに口の端をあげた。