「ごめーん、ちょっと良いかなぁ?」


そのまた次の日。

私は一ノ瀬のいる2ー7の教室へ来ていた。


「はっ!と、遠野さん!!どしたの??」

一番扉の近くにいた男子生徒に話しかけると、その男子は興奮気味に近付いてくる。


「一ノ瀬くんいる??」

「ああ、一ノ瀬ね…。ちょっと待って」

私が一ノ瀬の名前を出すと明らかに落胆した顔をしながらも呼びにいってくれた。


そうそう、それが普通の反応なのよね。