お弁当を食べ終えると、甘いものが食べたくなってくる。
「なんかお菓子食べたいなー」
そこまで量の多く無いお弁当を食べた後のお腹はまだまだキャパシティがあるのである。
「あっ!!私…買ってこよう、か?」
私が呟くと、高崎さんは大事件でもあったかのようにガタッと音を立てて椅子から立ち上がる。
「え?いや、そーゆー風に言った訳じゃ…!」
私は慌てて否定して、高崎さんを椅子に座らせる。
これが男子だったら買いにいかせてもよかったけど、流石にクラスメイトにそんなことさせない。
にしても、お菓子食べたいと言っただけでそんな発想に考え至るなんて、凄いパシられ癖があるのか私のこと好きすぎるかどっちかでしょ!
出会って長くないし好かれることをした覚えはないから後者はまずない。
ということは、なんというパシられ根性…!
高崎さんの将来が少し不安になりました。