すると、新たな違和感が私を襲う。


今朝の人に間違いはないんだけど、なんかこう、自然と目が離せなくなるような間隔。


こんな知り合いはいないはずだけど、誰かに似ているような…。

むしろ、もっと以前に会ったことがあるような。




「まぁ、それは無いか」




「ん?なんか言った?」


私がぼそりと呟くと、高崎さんはきょとんとした顔をする。

顔は見えないけど。



「なんでもないよ。食べよ」


私はミートボールをひょいとつかみあげると慣れた手付きで高崎さんの口に押し込んで作り笑いを浮かべる。


「んぐっ」


ミートボールを口に入れられた高崎さんは、変な声を出すと顔を真っ赤にさせて恥ずかしそうな顔をした。

女の子同士なのにそんな恥ずかしそうな顔するか?フツー。


まぁ顔は見えないんだけどね!!