「ヒドイ顔……」



電車のガラスに映る自分の顔にげんなり。


ブッサイク。


昨日は結局秋生に返事が出来なかった。


イエスともノーとも言えないとか…私ってば最悪な奴だよね。


なんか、学校行きたくないな……。


かといって行きたい場所もない。


早く放課後になればいいのに。


バイトの時間が癒しの時間になっていた。


教室に入ると、愛を見つけた。



「おはよぉ。 もう教室にいるなんて珍しいね」

「おっはよー! 体育館の点検だとかでいつより早く終わったー」

「そうなんだ。 うーちゃんたちは?」

「売店寄ってくるってさ。 それよりどったの? その顔」



いつもよりしっかり目に化粧したけどやっぱバレるよね。


目、パンパンだし。



「早瀬となんかあった?」

「え!? 何で!?」

「わかりやす!」



そう言って愛はお腹を抱えて笑った。


なんか恥ずかしい。



「昨日早瀬と遊び行ってたじゃん。 って事は早瀬関係っしょ」



あ……うん、そうなるよね。


昨日の出来事を話したら、愛のでっかい叫び声が教室に響き渡った。