転校してきて早1週間。


少しずつクラスの雰囲気にも慣れてきた。


教室の場所もなんとなくだけど分かってきた。



「おっはよー!」

「おはよぉ」



朝練終わりの愛が笑顔でどかっと隣の席に座った。



「うーちゃんたちは?」

「売店寄ってくるってさ」



ショートカットがよく似合う愛は気さくで話しやすい。


男子バスケ部のマネージャーをしている。


うーちゃん曰く、しっかりしていて頼りになるマネージャー。



「こっころちゃーん! おっはよー!」

「あはは、おはよ」



今日も元気いっぱいの恭平は男子バスケ部でうーちゃんとは大の仲良しだ。


机の上にいちごみるくのパックが乗っかった。



「ありがとう!」



バナナミルクを飲んでるうーちゃんにお礼を言った。



「あたしのは?」

「ない」

「ないの!? ほんっと心にだけ優しーな! 右京はさ!」



うーちゃんこと右京は従兄弟であり大親友であり、大切な家族だ。