休みの日だけど学校に行く時と変わらない時間に起きた。


いつもならまだ寝てる。



「おはよぉ」

「おはよう。 早起きね。 何処か出掛けるの?」



叔母の千代さんに首を傾げられた。



「いや、実は__」

「おっはよぉ〜〜!!」



勢いよくきーちゃんがリビングに入って来た。


そしてその勢いのままガバッと抱きつかれた。



「ココちゃんおっはよー!!」

「朝から暑苦しい奴」

「何だよ右京! 羨ましいんだろぉー」

「馬鹿か」



呆れるうーちゃんの横で千代さんは盛大に溜息をついた。


うーちゃんの弟のきーちゃんは1つ下の高校一年生。



「今日は撮影でしょ? ココちゃんから離れてさっさと準備しなさい」

「ココちゃんも撮影だから」

「え? そうなの?」



きーちゃんはモデルの仕事をしている。


そのきーちゃんから昨夜急遽モデルをお願いしたいと言われた。


セッティングしていたモデルさんが急遽NGになってしまい、困ってるから助けてと懇願された。