「でもさ、A級じゃないならそのテンプレってやつは何なの!?まさか、S級!?」

「リム…あんた少女漫画の一つも読まないわけ…?あれだよ、転校生は凄くイケメンだけど地味な私には合わないだろうな…とか思っていたけど彼との恋が進展し、ついに!ってやつ。」

「つまんな。」

「お前がな。」



超哀れみの目で見られた。

だってさ?大体の少女漫画なんて、みーんな最終的にはリア充バンザーイなわけでしょ?

ハーレムも逆ハーレムでもどっちでもいいけど、愛されうっほいの主人公の気持ちなんて爪の先も分かりゃしない。一生分かる気がしない気がする。



つまり。



「恋とか、はぁ?って感じだから!リア充なんて私のリア充狩り機で抹殺してやる!」

「草刈り機みたいに言うなよ。でも、まあ…10歳で恋人は早すぎるかもね…。」

「私の恋人は一生ダンジョンだよ!」


「ホント、いい趣味してるとしか言いようがない。」



じと目で私を気味の悪い生物扱いをしてくるシーナに一発グーパンをお見舞いしてやった。