「でも、由良こそ雲の上って感じがするけど?」

ゆうきはテーブルに肘をついて色気を含んだ目で由良を見つめる。

「私が?そ、そんなことないです」

必死に否定する姿が可愛い。

「可愛いね…」

「えっ?」

「ふふ。心の声が出ちゃった」

由良は顔を真っ赤にして黙り込んだ。

「じゃあ、どうして俺が雲の上の存在だと思うの?」

「えっと…いつも傍に誰かがいて、モテるからですかね?」