午後7時。

この日は最後にと思い美香を部屋に招いた。

「この部屋にもう来られなくなるんですね」

美香は名残惜しそうにゆうきの部屋を見回した。

「俺も美香さんがいなくなると寂しいです」

哀愁漂うゆうきの顔に美香の胸は高鳴った。

「ゆうき君と出会えた私は幸福者ですわ」