「ですが、これは私の一存であり西城君本人の意向の問題もあります。他にやりたい方がいらっしゃれば遠慮なく候補なさって下さいね」

後半部分は付け足した感じだ。

心中はゆうきに引き継がせたいのだろう。

「では、これで私からの連絡は終わります」

美香は生徒達に背を向け、檀上から降りた。



「…どうしよう」



ゆうきは額に手をあてた。