ゆうきは嫌な予感がした。



「西城ゆうき君ですわ」



やっぱり。

ゆうきの勘は見事当たった。

正直、人に尽くしてもらうのは好きだが、自分が誰かのために何かをするのは好きじゃない。

周りはざわめきに包まれた。