「君こそ有名じゃない。篠原由良さん?」

「えっ…」

由良は驚いて顔を上げた。

その瞬間ゆうきと由良の瞳がかち合う。

「何で私の名前知ってるんですか?」

「いや、さっき有名だからって言ったじゃん」

「あっ…そっか」

由良は照れて俯いた。