つい、お母様に言ってしまった。



愚痴みたいになっちゃった…



「あ、すいません…」


「いいのよ〜、いきなりそう言われても、誰でも怒りたくなるわよ。」


お母様…いい人!!


「ただね、母親の戯言だと思って聞いて欲しいんだけど、きっと禅は藍羅ちゃんに仕事をさせたくなかったんじゃなくて、男の人に会わせたく無かったんだと思うわよ?

私が禅だったら、こんなに可愛い藍羅さん外に出したくないもの!」




…そうなのかな?



「禅に直接聞いてみたら?
きっと照れながらも教えてくれるわよ?」




そうかな…?


お母様じゃなくて、私でも教えてくれるのかな?



「…聞いてみます。」



「うん!そうしてみて!」




お母様はそう言うと、話を変えた。


本当に私と話がしたかったみたいで、夕方くらいまで話していた。




「お母様、今日はありがとうございました!
すごく楽しかったです♡」



「よかったわぁ!

また何かあったら、いつでも来てね!

何もなくても来てね!」



バレてる…

お母様は私が仕事を辞めさせられたのでイライラしていたのが分かっていたみたいで、その為に今日は私を呼んだみたい。



お母様にはかなわないなぁ…