「こちら、段差になってますので気をつけてください。」



車を降りると、目の前には大きい家が広がっていた。



振り返ってみると、広い庭がある。



今、禅と住んでいる家も大きいけど、ここはそれ以上だ。




「ご案内いたします。」



思わず見とれていると、運転手さんの声に引き戻された。




家の中はとっても綺麗で、部屋が沢山ある。




迷子になりそうだな…


はぐれないようにしないと…そう思って、小走りについて行った。




何回か曲がったところで、立ち止まる。




コンコン…




「藍羅様をお連れしました。」



そう言って、ガチャっと扉を開けた。



ちょっとまってよ〜


心の準備が…!




ドキドキしながらも部屋に入る。



「失礼します!!」