「なにが?」 声に出していたみたい… 「千里の電話番号…たぶんお母さんなら知ってるはず。 千里に謝ろうと思って… 勝手にいなくなって、心配かけてごめんって…」 千里の名前を出した時、一瞬不機嫌そうな顔をしたけど、私がそう言うと微笑んで 「そうだな…」 と言った。 「でも、今日はもう遅いから明日にしな。」 「うん。そうする!」 そう言うと、早く寝るぞと言って、先にお風呂に入りに行った。