そして幸なのか不幸なのか
三浦も黒瀬も同じクラスだった
さっきは少し心配そうにした顔をした黒瀬と目があった
…優しいんだなぁ、ほんと
大丈夫、ちゃんと友達つくるよ
「花華かわいい」
「えっ百合には負ける」
なんとなく花華は心底驚いて、心底負けるって言ってる気がする
なんかぬけてるからかな
「なんかそれ泣きそう」
「えっじゃあわたしも泣く!」
…何言ってるんだろうこの子
「久下さんおはよー」
「何まぬけな顔してんの?」
えっ花華と三浦知り合い?
綾瀬つながりかな
「失礼しちゃう!
いや〜三浦くんが一緒のクラスって斬新だなぁって」
「斬新じゃないね新鮮だね」
仲よさそうだけど
三浦は少しもわたしを見ない、目にうつるのはまるで花華だけみたいに
「あるあるだね〜」
「何言ってるか分からないけどやっぱり面白いね」
「ありがとう?」
「素直に喜びなよ久下」
久下、か
わたしまだ桃原さんなのに
まさか、ね?
花華は綾瀬の彼女だし、まさか三浦の好きな人なんて