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女子と話さなくなってから1ヶ月
「あーあ」
靴箱を開けるとぞうきんが入っていた
私は一度も学校を休んでないし、今更無視なんかに怯えたりしない
だからかどんどん嫌がらせがエスカレートしていた
「桃原」
「うん?」
…黒瀬
まわりになっちゃんたちがいないか確認して黒瀬を見ると
「何だよこれ…」
「あっ」
靴箱の中を見られてしまった
最悪…
「なんだよこれ!?誰にやられたんだよ!?」
黒瀬の大声に驚いて「お願い!言わないで」
言ったところで変わらない、卒業までどうせあと少しだし
「なんで」
でもね、誰にも言ってほしくないわけじゃない
あいつには気づいてほしいの
ああやっぱり私計算高いなぁ
「…お願い、私のためを思うなら先生に言ったりしないで」