…黒瀬
一瞬でなっちゃんの顔がくもった
「いってきなよ!私先帰ってるね」
「ごめんありがと」
黒瀬が言い終わらないうちに、なっちゃんは教室から出て行った
「どうしたの?」
「前にも言ったんだけどさ
俺まだ桃原のこと好きなんだ」
しつこいよなーなんて頭をかいて笑う
「…ごめんね、私の中で黒瀬はやっぱり友達
これからも」
「…うんわかってた!これからも友達としてよろしくな」
「…よろしくね」
無理に笑顔をつくった黒瀬は、一緒に帰るの邪魔してごめんなって教室を出て行った
もうやだ…
自然と涙が出てくる
どうしよう、明日学校なんてきたくない