「うわっ! ビックリした……」
こう言いながら飛び込んできたのは、初めて見る男の子の目を見開いた表情だった。
それに負けないくらい、俺の顔も驚いていたと思う。
何故ならここは蔵の中で、何時もよりずっと早い時間に開いたかと思えば、見知らぬ男の子が立っていたから。
ビックリし過ぎて心臓が変な鼓動を打っている……。
深呼吸をして動悸を抑えようとする間も無く、
「んな暗いとこ居てないで出て来いっ」
細くて小さな手が、俺の腕を勢い良く引っ張った。
薄暗かった視界が、一気に眩しい光で溢れかえった。
キュッと眉根をしかめた次の瞬間、自分より背の低い男の子が俺を見上げていた。
「んなとこで何してんだよっ?」
薄暗い蔵の中を怪訝そうに覗きながら、チラチラと俺の顔を窺っている。
「……閉じ込められてた」
「誰にっ!?」
閉じ込められた……という言葉に大きく反応し、彼は声を上げた。
「……お祖父ちゃん。僕が正座崩したから……」
こう言いながら飛び込んできたのは、初めて見る男の子の目を見開いた表情だった。
それに負けないくらい、俺の顔も驚いていたと思う。
何故ならここは蔵の中で、何時もよりずっと早い時間に開いたかと思えば、見知らぬ男の子が立っていたから。
ビックリし過ぎて心臓が変な鼓動を打っている……。
深呼吸をして動悸を抑えようとする間も無く、
「んな暗いとこ居てないで出て来いっ」
細くて小さな手が、俺の腕を勢い良く引っ張った。
薄暗かった視界が、一気に眩しい光で溢れかえった。
キュッと眉根をしかめた次の瞬間、自分より背の低い男の子が俺を見上げていた。
「んなとこで何してんだよっ?」
薄暗い蔵の中を怪訝そうに覗きながら、チラチラと俺の顔を窺っている。
「……閉じ込められてた」
「誰にっ!?」
閉じ込められた……という言葉に大きく反応し、彼は声を上げた。
「……お祖父ちゃん。僕が正座崩したから……」