だが、アンは躊躇いながらもその本のタイトルを読み上げ、俺を見上げて確認した。
「……始まりの書?」
アンの言葉に驚き、目を見張る。
「見るのは初めてのはずなのに、これが読めるのか。
やはり……お前はラミレスの血を引いているんだな」
「ラミレスという名前、聞き覚えある。確か伝説の王じゃなかった?」
「そうだ」
アンの目を見て頷くと、彼女に本を見せながらラミレスのことを話した。
「約五百年前に天界から地上に降りてきた古の王ラミレスは、光輝く聖剣と聖獣を使って混乱の世を収め、この世界を創ったと言われている。その姿は美しく長い銀髪に、アンと同じ紫の瞳をしていたらしい。この『始まりの書』にも書かれている」
その内容が書かれている頁を探して、アンに見せる。
そこには黒いインクで描かれたラミレス王の絵もあった。
「……始まりの書?」
アンの言葉に驚き、目を見張る。
「見るのは初めてのはずなのに、これが読めるのか。
やはり……お前はラミレスの血を引いているんだな」
「ラミレスという名前、聞き覚えある。確か伝説の王じゃなかった?」
「そうだ」
アンの目を見て頷くと、彼女に本を見せながらラミレスのことを話した。
「約五百年前に天界から地上に降りてきた古の王ラミレスは、光輝く聖剣と聖獣を使って混乱の世を収め、この世界を創ったと言われている。その姿は美しく長い銀髪に、アンと同じ紫の瞳をしていたらしい。この『始まりの書』にも書かれている」
その内容が書かれている頁を探して、アンに見せる。
そこには黒いインクで描かれたラミレス王の絵もあった。