「おはよう」

クリスが私の頭を撫でながら、目を細める。

「……お、おはよう」

じっとクリスに顔を見られ、恥ずかしくなった私は思わず顔を背けた。

まともに起きている彼の顔なんか見れない。

だって、昨日……私の裸見られたんだもん!

「まだ恥ずかしがっているのか?慣れないのなら、昨日の続きをしようか?」

私の髪をもてあそび、クリスは私をからかう。

今日も意地悪全開。

優しくて穏やかな王太子さまはどこへいったのか……。

「もう日が昇って明るいのに無理!」

目をギュッと閉じて拒めば、悪魔な王太子さまは突然私を組み敷いた。

驚いて目を開けたら、サファイアの瞳がキラリと光って私を捕らえて……。

「では、夜ならいいんだな?」