それからというもの、お医者さんのアドバイスを受けて療育というものに通ったり、学校の先生にも事情を話して、とりあえず今まで通り普通に学校に通わせてもらうことになったりと少しだけ慌ただしかった。

今でも定期的に、お医者さんのところには通っている。

私は幸いにも軽度ということもあり、小学校も普通学級、中学校も普通学級、高校にもなんとか進学することができて、それなりの生活を送っていた。

だけど私が今こうして生活できていられるのは私を支えてくれる両親や、周りの人の理解があってこそなのだ。

特に……今、隣にいる朝陽は、" 家が隣同士の幼馴染 " という理由だけで、人と違う私に寄り添ってくれていた。

それももう、十年も。

十年と言ったら、可愛かった小学生が高校二年生にまで成長する月日だ。