…昨日は、
「買い物してたけど?」
「っ、」
え、なになに。買い物がだめだった?
「男、」
「男?」
「…一緒にいた男、だれ?」
一緒にいた男…?
「奏蘭ソラのこと?」
奏蘭…私の弟だ。
今中3で、彼女の誕プレ選ぶの手伝ってと言われ、昨日一緒に買い物に行った
んだけど、もしかして、
「ねえ蒼、」
「っ、」
「奏蘭、弟だよ?」
「……………は?」
「だから、奏蘭は私の弟」
「………」
放心状態で固まる蒼に、ニヤける私
「蒼、見たの?私と奏蘭が歩いてるとこ」
「っ!!」
図星だ。そんで勘違いしたってわけね
てか、
「奏蘭のこと知らなかったっけ?」
「…知らない」
うわー、付き合って長いし、知ってると思ってたんだけどな。
「蒼、私のこと大好きなんだね、」
こんなに、我を忘れるぐらい
「っ!、」
顔を真っ赤にして照れる蒼に、嬉しくなる
けど、
「勘違いさせて、ごめんね」
私の責任でもあるし、勘違いさせて傷つけた
「私が好きなのは蒼だけだよ」
「っ!!、」
そう伝えて、蒼のネクタイを引っ張って、蒼にキスをする
重ねた唇を離すと、
「…好きだよ、蘭。勘違いして狂うくらい」
「っ!?」
そう甘い顔をして、甘い声で言った蒼
うわ、やばい。素直な蒼はだめだ。やられる
こんな甘い顔で見られんのとか、耐えらんない
とっさに赤くなった顔を両手でおって隠した