……まぁ。

それを言われたらどうしようもない。




「2人ともごめん。
あたしちょっと飲み物買ってくる」


「あ、あたしも……」

「オレも……」


「そう?
なら3人で……」


「や、やっぱあたしはいいや!
ここで荷物番してます……はい」


「え?
でも……」


「大丈夫!
あの……。
お金だけ払うから買ってきてほしい、なぁー……?」


「もちろん!」




杏華に飲み物を告げてからお金を渡す。


……なんか行きづらいしね。

うん、これで良いんだ。


あたし……そもそも部外者なわけだし?



「……はぁ」



自分で言って傷付くオチ。


そんでもってまた溜め息。


その時、図書室のドアが開閉する音がして。


もう戻って来た?なんて視線を向けてから、うげっと声を上げてしまった……。




「……またアンタ……」


「それはこっちのセリフだってのぶさ……」


「またそんなこと言おうとするっ!」


「……声がでかいんだよ」




お陰で迷惑そうな視線をいくつか受け取り羽目になってしまった。


全部コイツのせいだ、そうだそうだ。





「……てか馬鹿がいくら勉強したとこで変わらねーだろ」




通り際にボソッと言われてこっちも黙ってらんない。


カッチーンのプッチーンよ?




「なによ、黙って聞いてたらっ!」



……本当になんなの?


そんなにあたし……




「……そんなにっ、嫌味言われるようなこと……したの?」


「かもな」


「……なっ、」




アイツはアッサリ言って退けた。




「なにしたって……」


「お、遼雅じゃん!」


「か、薫……?」


「お前もテスト勉強かー?
相変わらず真面目だなぁー。
あ、オレらと一緒にやるか!」


「……いい」


「まー、そこ座れって?
ほら綾の隣空いてるし、な?」




滅茶苦茶嫌がっているオーラむんむんだが薫の一方的な強引さには敵わなかったのか不機嫌な音を鳴らして腰掛ける。