「私は、大学の4年間で得たことが多いの。その4年間がなかったら、今の私はないかな。」
彼女の、男性を選ぶ条件には、「大卒以上」というのがあった。
彼女は、名の知れた大学を卒業していて、その大学が卒業生を集めて開催するパーティーに参加した。
「会費、高いんだよ。でも、行ってよかった!実はね…」
彼女はそのパーティで、6歳年下の男性と出会っていた。
「偶然、同じ学部だったし、大学時代の話もできるし、毎晩電話しても話が尽きないの。」
彼女の惚気話を聞くのは楽しかった。
「私たち、まだ付き合ってないんだよね。」
彼女は不安そうに言った。
私は最初で最後のアドバイスをした。自分から告白してみてはどうかと。
彼女はそれまで、たくさんの男性からの告白を受けていた。でも、自分から告白した話は聞いたことがなかった。
「私なんかが告って、大丈夫かな?」
彼女らしくない発言だと思ったが、それだけ、彼のことが好きだったんだろう。
「しいちゃん、彼と会う約束をした。しいちゃんと次に会う日の夜なんだ。」
私たちはその日、ランチした後、ウインドウショッピングをした。
「あ、あのストッキング、素敵。」
彼女が指を指した先には、薔薇の刺繍の入ったストッキング。
その日はとても寒くて、彼女は分厚いストッキングを履いていたけれど、急に思い立ってそのストッキングを買いに行った。
「どうかな?」
早速履き替えた彼女の左足首のところに薔薇の刺繍があった。
夜が近付くにつれて、彼女の緊張が、私にもうつった。
約束の時間の30分前、
「じゃ、行ってくる!しいちゃん、またね!」
彼女はスカートをひらひらさせて、軽やかに駆けて行った。
その晩遅く、私の携帯が鳴った。
「私たち、付き合うことになりました!」
彼女の、男性を選ぶ条件には、「大卒以上」というのがあった。
彼女は、名の知れた大学を卒業していて、その大学が卒業生を集めて開催するパーティーに参加した。
「会費、高いんだよ。でも、行ってよかった!実はね…」
彼女はそのパーティで、6歳年下の男性と出会っていた。
「偶然、同じ学部だったし、大学時代の話もできるし、毎晩電話しても話が尽きないの。」
彼女の惚気話を聞くのは楽しかった。
「私たち、まだ付き合ってないんだよね。」
彼女は不安そうに言った。
私は最初で最後のアドバイスをした。自分から告白してみてはどうかと。
彼女はそれまで、たくさんの男性からの告白を受けていた。でも、自分から告白した話は聞いたことがなかった。
「私なんかが告って、大丈夫かな?」
彼女らしくない発言だと思ったが、それだけ、彼のことが好きだったんだろう。
「しいちゃん、彼と会う約束をした。しいちゃんと次に会う日の夜なんだ。」
私たちはその日、ランチした後、ウインドウショッピングをした。
「あ、あのストッキング、素敵。」
彼女が指を指した先には、薔薇の刺繍の入ったストッキング。
その日はとても寒くて、彼女は分厚いストッキングを履いていたけれど、急に思い立ってそのストッキングを買いに行った。
「どうかな?」
早速履き替えた彼女の左足首のところに薔薇の刺繍があった。
夜が近付くにつれて、彼女の緊張が、私にもうつった。
約束の時間の30分前、
「じゃ、行ってくる!しいちゃん、またね!」
彼女はスカートをひらひらさせて、軽やかに駆けて行った。
その晩遅く、私の携帯が鳴った。
「私たち、付き合うことになりました!」