青春・友情
完

- 作品番号
- 1463927
- 最終更新
- 2019/06/03
- 総文字数
- 10,735
- ページ数
- 23ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,199
- いいね数
- 0
ありきたりな日常の風景も、
誰かにとっては、忘れられない
一生の宝物になれる。
うっかりしてたら見落としそうな、
平凡すぎる毎日も、
ふとした瞬間まぶしいくらいに
輝いて見えることもある。
『夕暮れモーメント』
とある日だまりの片隅で起きた、
小さな奇跡のお話。
目次
この作品のレビュー
人の優しさに触れるとは、こういうことかなと感じました。
生きていれば沢山の後悔があって、前に進みたくてもひとりでは進みあぐねてしまうこともある。
けれど、差し出された手を取りあえば向かう先がどこであれ、一歩を踏み出すことができるかもしれない。
長く生きればそれだけぶん頑固になり、意固地になり、この物語のように老人ホームに入るようになれば若かった頃の自由さからは離れてしまうのかもしれない(若者は別の不自由さを感じているかもしれないけれど)。
サックスをきっかけに、後悔から踏み出そうとする二人は夕暮れの優しいオレンジに包まれていたのかな。
目を逸らしたくなるような後悔から、大好きだったサックスの音色を、演奏を、取り戻せますように。
優しくて温かいお話でした。
この作品の感想ノート
松本様、こんにちは。早速作品を拝読させて頂きました。
介護職をほんの少しだけかじった事のある私ですが、ホームでのひとコマが優しく緩やかに描かれていて、なんだかとても懐かしい気持ちになりました。
あの場でのイベントには、個々それぞれの意見がありますよね。勝三さんの思いも主人公の思いも、手の平から伝わってくるようでした。二人の間に生まれた友情というものを、これからも温かく見守りたい…そんな風に思わせて頂ける作品です。
素敵なお話をありがとうございました。
これからも応援しておりますので頑張って下さい(*^^*)
読ませていただきました!
長いことやってたり、それが大好きだったりすると、どうしても未練は残るし、だからこそ再開することはとても勇気がいるなと思います
それを誰かに背中を押してもらうか、同時に再スタートすることで、また楽しめる。
そう感じられる、勇気を与えてもらえる作品でした。
素敵な作品、ありがとうございました!
何かを諦めた後、立ち上がるのはスゴイエネルギーがいるんですよね。
頑なな勝三さんの心を反転させたひなたの熱に背筋が伸びました。
モーメントの意味を調べて、(回転軸を中心とする物体を動かす力)だと知り、『夕暮れモーメント』に、二度目のノックアウト。
他の作品も楽しみにしています。
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…