「お前……桜華だからって…」






『そんなの関係ありません。自分の身は自分でまもれます。だからこのとおり、お願いします』






私は深く頭を下げて返事を待った。






「………本当に危険なんだ。遊びじゃない。それでも、か?」






私は土方さんの目を捉えて離さず、凛とした声で応えた。







『はい。もちろんです』






「はぁ………」






土方さんは一度深くため息をつくと、私を真剣な眼差しで見つめて言った。







「いいか?死ぬなよ」






『こんな所で死ねませんから』






なんとか許可を得ることが出来た。
これがどれ程、新選組にとって重要な事なのかわかる。それを私に託してくれた土方さんの気持ちが痛いほど伝わってきた。






必ず成功させてみせる。