毎朝寝癖が跳ねてるところとか、


上下ねずみ色の服を着ているところとか、


くだらない話ばかりしているところとか、


ちょっと猫背なところとか、


大きな声でくしゃみをするところとか、


マイペースなところとか、


冗談ばかり言っているところとか、


好きになる要素なんて絶対にない君なのに…



いつの間にか好きになっていた。



いつだって優しく微笑みかけてくれて、


周りの人を笑顔にしてくれて、


無神経に見えるけど本当はすごくみんなのことを気遣ってくれていて、


わたしと友達になってくれて、


まだまだこれから先も未来があるわたしのことを傷つけたくなくて好きって言ってくれなくて、


だけど、最後の最後でこういう形でその想いを伝えてしまった、


そんな悠のことが、


わたしは好きだよ。


『世界で一番、大好きだよ』




ねえ、悠、わたしを幸せにしてくれてありがとう。


やっぱり悠はわたしのヒーローなんだよ。