駅のホームまで着くと、携帯を開く。


『千秋ちゃん、今から遊べる?』


それだけ送って電車に乗り込む。

千秋ちゃんの家は何度も遊びに行ってるから、行き方を忘れることはない。


いきなりでびっくりしちゃうかな。


でも、いいんだ。今は、千秋ちゃんの顔が見たいから。


ーガタンゴトン、ガタンゴトン


電車からの景色は青々とした田んぼ。

その田んぼの上の橋を渡る。