そこで通話は切れる。 もっと話してたかったな…なんて、わたし、おかしいのかな。 わたしはもう一度カバンを抱きしめると、駅へ向かって道を急いだ。 千秋ちゃんに、会いたい。 今度は、そんな思いが浮かんだ。 今までは一人で生きてきたこの世界が、悠のおかげで一段と明るくなった。 今までは…一人で過ごしてきた6月第3日曜日。 だけど、今は、もう違う。