お昼頃から出発し電車を乗り継ぎ2時間半でようやく着いた、おばあちゃんの家がある駅。
とは言ってもおばあちゃんの家までは30分程歩かないと行けないけど。
「わあ、もうこんな時間だ」
スマホの時計を見ると時間は14時頃。
どうやら、今日は電車が遅れていたみたいで、実質は3時間半も掛かってしまった。
朝、寝過ごしたせいもあるがいつの間にかお昼になっていた私の落ち度もあるが、まあ仕方ないか。
友達の家に挨拶しに行きたかったけど、明日にでもしようと。
「さてと、行こうっと」
荷物はもう前もって取りに来て貰っているから、お出かけするような楽な鞄だけだから身軽で楽だ。
《プルルル⸺》
止まっていた電車の扉の閉まる音が聞こえ⸺。
と、その時⸺。
「わっいけない!」
駆け出すようかのように電車の中から1人の男の子が出てきた。
「!?」
慌てるように出てきたせいなのか、止まることが出来ずそのまま近くにいた私に衝突する。
《ドサッ》
男の子との衝突でその場に倒れこんでしまい、そのまま尻もちを付いてしまう。
「いたた…」
「わああ…ご、ごめんね、大丈夫?」
「あ、はい…」
すると、すっとその男の子は心配そうに手を差し出しのべてくれた。
「!」
(かわいい…男の子?)
その子は、確かに見た目は男の子だけど、顔はどちらかというと女の子以上に可愛らしいルックスをしていた。
それが、萩原 矢吹〈はぎはら やぶき〉くんとの初めての出会いだった。
その時はまだ、彼に関する感情はどういうものなのかは気づいていなくて、ただ胸の奥底に秘めた想いがある程度だった。
だけど、彼との出会いはまるで運命のようなそんな淡くて不思議なものだった。
これは、私、月野ことは と彼、萩原矢吹くん との2人の片恋物語である。
それはまるで、淡く切なく優しい想いだった。
とは言ってもおばあちゃんの家までは30分程歩かないと行けないけど。
「わあ、もうこんな時間だ」
スマホの時計を見ると時間は14時頃。
どうやら、今日は電車が遅れていたみたいで、実質は3時間半も掛かってしまった。
朝、寝過ごしたせいもあるがいつの間にかお昼になっていた私の落ち度もあるが、まあ仕方ないか。
友達の家に挨拶しに行きたかったけど、明日にでもしようと。
「さてと、行こうっと」
荷物はもう前もって取りに来て貰っているから、お出かけするような楽な鞄だけだから身軽で楽だ。
《プルルル⸺》
止まっていた電車の扉の閉まる音が聞こえ⸺。
と、その時⸺。
「わっいけない!」
駆け出すようかのように電車の中から1人の男の子が出てきた。
「!?」
慌てるように出てきたせいなのか、止まることが出来ずそのまま近くにいた私に衝突する。
《ドサッ》
男の子との衝突でその場に倒れこんでしまい、そのまま尻もちを付いてしまう。
「いたた…」
「わああ…ご、ごめんね、大丈夫?」
「あ、はい…」
すると、すっとその男の子は心配そうに手を差し出しのべてくれた。
「!」
(かわいい…男の子?)
その子は、確かに見た目は男の子だけど、顔はどちらかというと女の子以上に可愛らしいルックスをしていた。
それが、萩原 矢吹〈はぎはら やぶき〉くんとの初めての出会いだった。
その時はまだ、彼に関する感情はどういうものなのかは気づいていなくて、ただ胸の奥底に秘めた想いがある程度だった。
だけど、彼との出会いはまるで運命のようなそんな淡くて不思議なものだった。
これは、私、月野ことは と彼、萩原矢吹くん との2人の片恋物語である。
それはまるで、淡く切なく優しい想いだった。