3数週間程ぶりに会った矢吹くんは、別れた時と変わらず優しくてかわいいかった。
それに比べて私は向こうとここでは明らかに違っていた。
向こうだと元気だけど、こっちだと元気がない。
分かってる。
これは、私自身の問題だから。
「!」
翌日の午後過ぎ、雫鈴先輩からメッセージが届いた。
「矢吹くん来れないんだ」
昨日、矢吹くんは家に来てくれると言ってくれてたけど、雫玲先輩のメッセージには「来れない」という文が送られてきていた。
そのメッセージに「今日、会えないのか」と少しだけしょんぼりとなった。
と、またメッセージが送られてきて。
「!」
そこには地図が載っていて、次の文に「悪いけど、うちに来てくれる? 地図載せたけど、分からなかったら聞いて」というメッセージが送られてきた。
「あ、えっと用意しなきゃ」
OKという返事を送って外に出ていく準備をした。
それからしばらくして、玄関先で靴を履いていたら。
「ことは、どこか行くの?」
くるなちゃんが何気なく尋ねてきた。
「あ、うん。雫鈴先輩の家」
「あ、そう…。随分仲良くなったのね」
「………」
そう言ったくるなちゃんは少しだけ寂しそうな表情をしていた。
「じゃあ、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」
私はくるなちゃんに守られて生きている。
でも、端からしたらおそらく私がくるなちゃんに執着している鬱陶しい妹と思われている。
私が今までくるなちゃんに自ら近寄ったりなどしないのに、くるなちゃんのファンの人はくるなちゃんを神様かなんかと思っているのだろうか。
まるで宗派みたいに信仰してて、くるなちゃんは全てが完璧で過ちなど一切ない。
そう信じきっている。
だから、私の存在が邪魔で仕方ないんだと思う。
それに比べて私は向こうとここでは明らかに違っていた。
向こうだと元気だけど、こっちだと元気がない。
分かってる。
これは、私自身の問題だから。
「!」
翌日の午後過ぎ、雫鈴先輩からメッセージが届いた。
「矢吹くん来れないんだ」
昨日、矢吹くんは家に来てくれると言ってくれてたけど、雫玲先輩のメッセージには「来れない」という文が送られてきていた。
そのメッセージに「今日、会えないのか」と少しだけしょんぼりとなった。
と、またメッセージが送られてきて。
「!」
そこには地図が載っていて、次の文に「悪いけど、うちに来てくれる? 地図載せたけど、分からなかったら聞いて」というメッセージが送られてきた。
「あ、えっと用意しなきゃ」
OKという返事を送って外に出ていく準備をした。
それからしばらくして、玄関先で靴を履いていたら。
「ことは、どこか行くの?」
くるなちゃんが何気なく尋ねてきた。
「あ、うん。雫鈴先輩の家」
「あ、そう…。随分仲良くなったのね」
「………」
そう言ったくるなちゃんは少しだけ寂しそうな表情をしていた。
「じゃあ、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」
私はくるなちゃんに守られて生きている。
でも、端からしたらおそらく私がくるなちゃんに執着している鬱陶しい妹と思われている。
私が今までくるなちゃんに自ら近寄ったりなどしないのに、くるなちゃんのファンの人はくるなちゃんを神様かなんかと思っているのだろうか。
まるで宗派みたいに信仰してて、くるなちゃんは全てが完璧で過ちなど一切ない。
そう信じきっている。
だから、私の存在が邪魔で仕方ないんだと思う。