赤羽くんーーー君がなくなって三ヶ月が経つね。
うちのクラスは今もおだやかで仲のいいクラスです。
赤羽くんの机の上に飾ってあるお花は一度も枯れることは無かったよ。
みんなが毎日お世話してくれてるおかげで赤羽くんがいた時のように明るくて笑顔が溢れる教室になっているよ。
君はクラスの中心だったね。
君の人生は…何色だった?
私の人生は君のおかげでカラフルだよ。
赤羽くん、心から思っています。
生まれてきてくれて、私に「恋」を教えてくれてありがとう。
コンコン
ガラッ
「あ、金原さん。
ちょっといいかな。」
あ、隣のクラスの蒼くん(あおい けい)…
「あ、うん」
何のようだろう…
私は彼について行った。
「蒼くん?
どこに行くの?」
「ついてきて。」
彼が連れてきた場所は中庭だった。
「どうしたの?
こんなところまで来て」
「金原さん。
一言で言うよ。
好きなんだ。」
…………………………ん?
スキナンダ

すきなんだ

好きなんだ

「好きなんだ」ーーー!?
蒼くんが私を!?
嘘!?
「返事は…今度でもいいから。」
あ、
「待って!」
「金原さん?」
「あの…
ごめんなさい。
もう諦めろって思うかもしれないけど私…赤羽くんが好きなの。」
諦められないよ…
そのうち、赤羽くんと同じくらい好きになる人がいるかもしれない。
でも蒼くんは…「好きな人」じゃない。
だから…
「ごめんなさい。」
「そっか。
分かった。」
…ホッ
よかった…
「…なんて言うと思った?」
…………蒼くん?
「聖太はもう死んだんだよ?」

そんな言い方…
「聖太にはもう二度と会えないんだよ。
諦めろよ。叶わねぇ恋をするな。」
叶わない恋…か。
「確かに…叶わないけど…私はそんな簡単に諦められる恋じゃなかった…
赤羽くんが私の事どうも思ってなかったのも知ってる。
でもね。私は…赤羽くんのことが大好きなの。
二度と会えないんだよ。なんて…言わない…でよ。」
ヒック、ヒック
「な、泣かないでよ!
俺は泣かしたつもりねーし。
勝手に泣くんじゃねーよ!」

「蒼くんのせいだよ…」
「あ、そ
俺何もしてねぇし。
もう用はすんだ。
さよなら」