二人は願ってしまったのだ。



二人の暮らす集落では、巫女は神聖な存在。


そう在らなくてはならなかったのだ


本人も重々承知の上だった


上だったのに…出会ってしまった。


同い年の青年だった


いつも明るく、彼女を励ましてくれた


最初はただの友人であった


しかし、一時から、気持ちが変わってしまった


巫女にあってはならない、感情だった


彼女は堪えた、堪えようとした


しかしこの運命、地球一なだけに切ることが出来なかった