朝、8時05分。


そろそろかなって、私は教室の窓から身を乗り出し、正門を凝視する。


「……あ、いた!」



私の好きな人、ユイくん。


成績はいつも上位をキープで、スポーツもできて身長も高い、学校の人気者ユイくんは、


どうやら朝が苦手らしく、


毎日始業開始の10分前に、慌てた様子もなく、欠伸をしながら正門をくぐる。



「うっう……本日1度目のユイくん、いただきました……」


今日もかっこいい!