「……待って。最後のページ、なんかある。」





そう言って紫苑が出したのは封筒だった



中を開くと手紙が入っていた










『みんなへ
これを見てるってことは、Blue skyから真実を聞いたんだね。』



「真実って?」



「クロは、Blue skyの仲間じゃなかった。
あいつらに頼んで俺たちを裏切る手伝いをしてもらったらしい。」



「はっ!?なんやねんそれ……っ!」



「ほら、続き読むよ。」








『まず、みんなに謝らなきゃいけない。
きっと私はみんなを裏切るために酷いことを言った。
本当にごめんなさい。
そして、みんなを裏切っていたのも本当のこと。


私には目的があった。
その手がかりを探すために、みんなを利用した。
最初は上辺だけの関係でいいと思ってた。
どうせ手がかりが見つかったらすぐいなくなる。
それっきりの関係だって。


でも、みんなと過ごしていくうちにどんどん辛くなった。
みんなが過去を打ち明けてくれる度に、騙しているという事実が突きつけられた。
いなくならないよって言うたびに自分を殺したくなった。
出来ない約束ばっかして、でもみんなと一緒にいたくて。
そんな浅はかで愚かな私を許してとは言わない。
でも、そんな私にたくさんのものをくれてありがとう。





凜。いつも私を理解してくれてありがとう。
もう自分のために生きてもいいと思うよ。



慧。よく頑張ったね。
これからは誰かを頼ってもいいんだからね。



紫苑。私の弱さを受け止めてくれてありがとう。
紫苑はもう空っぽな人間なんかじゃないよ。



翔。約束守ってくれてありがとう。
もうみんなの後ろじゃなくて、横に並んでもいいと思うよ。