俺がムカついてんのは……俺自身だ



なんであの時引き止めなかった?



なんであいつから助けを求めることを期待してた?



なんであいつの抱えてるものに気づいてやれなかった?



何が1番近くにいた、だ



近くにいたくせにあいつのこと何も分かってねぇんじゃ何の意味もねぇだろうがっ!!!








「そこまでにしときなよ。」









肩を叩かれ、目の前のやつを殴り続けていたことに気づく





「……誰だ。」



「うわ、すごいイライラしてるね。
カルシウムでもとったほうがいいよ。」





フードを深く被ったやつがそこにいた





「……お前、Ghostか。」



「さすがREDMOONの長は察しがいいね。
その感じじゃまだ見つけられてないみたいだね、クロのこと。」





そいつが出した名前に、俺は瞬時に反応した





「お前……何か知ってんのかっ!?
知ってるなら教えろ、あいつは今どこにいるっ!?」



「そんな慌てないでよ。
僕から言えるのは2つだけ。


そろそろ僕"たち"は動き出す。


この意味が知りたいのなら明日の20時、倉庫に全員集めておくんだね。



それで、その前にBlue skyに寄るといいよ。
君たち宛に贈り物があるはずだから。」



「どういう……」





ことだ、と言おうとした時には、もうGhostの姿はなかった