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そして次の日の昼休み。私はまた先生に雑用を頼まれてしまい音楽室に行くのが遅くなってしまった。

ふたりぶんのお弁当を持って急いで向かうと、そこには夢乃くんの姿があった。

だけどなんだか様子がおかしい。

おそるおそる近づくとテーブルに顔を伏せながら夢乃くんが眠っていた。


……寝顔、はじめて見た……。

起こさないようにそっと隣に座って、天使のような夢乃くんの顔をついつい見つめてしまう。


まつ毛も長いし肌も綺麗だし、ここまでくると国宝級かもしれないとバカなことを考えつつも欲求を抑えられずに人差し指で夢乃くんの頬をツンとした。

それでも夢乃くんは起きなくて、なんだか可愛い。


調子に乗ってもう一度手を伸ばすと、突然夢乃くんの目が開いてそのままガシッと掴まれた。


「寝込みを襲うなんて大胆だね」

「お、起きてたんですか?」

思わず声が裏返る。


「瑠花がいやらしい指で俺の顔を触ってくるから起きたんだよ」

「いや、いやら……」

「あーお腹すいた。ご飯たべよう」

「………」