「双葉ちゃん…何言ってるの?」
「へ?」
意外なセリフに思わず顔を上げると、ソーダをストローで飲む里菜さんが不思議そうにこちらを見ている。
「え、だって…里菜さんとパパって…」
「安心して。付き合ってないよ。って言うか、とっくの昔にちゃんと振られた」
っ?!
「えっ、ふ?振られた?」
「いやー寂しがってる時に優しくしたらすぐに落ちてくれると思ったんだけどね〜あなたのパパ、手強いわ〜まぁ、ライバルがこんなに可愛い娘ちゃんなら仕方ないのかな〜」
里菜さんは腕を組んで、1人でうんうんと納得する。
いや、全然わからないんだけど…。
「で、でも家に来ましたよね?」
「あぁ、うん。今井さんに会いにって言うよりは、双葉ちゃんに会いに行ったからね」
「えっ、私…」