「でも、うちは双葉ちゃん家とはちょっと違うかな〜。習い事とか勉強とかそういうのを親から厳しく教えられていたって感じ」
「…はあ」
うまく返す言葉が出てこない。
パパのことが好きなら、パパだけに会えばいいのに。私のことを説得しようとでも思ったのかな。
クリームソーダで承諾しそうな、簡単そうな子だって見えたのかな。
「…あの、私…別に構わないですよ。里菜さんがパパとお付き合いしてても。新しい…お母さん?が出来ても別に…」
よくもまぁ思ってもないことがペラペラ出てくるもんだ。
相手の表情とか伺ってると、どんなことを言われたいかなって無意識に考えていている。
それは多分、昔から自然と、パパに迷惑かけないようにって気持ちから、それが周りの人に接するときもそうなってしまったんだろう。