「よろしく~!」


「よろしくね~!」


などの声が四方から飛び交い、中には「残念~」とか「案外可愛いかも」なんて声も飛び交っている。


うまく馴染めるかなんて心配は飛んでいってしまい真穂は安心した笑みを浮かべた。


「席は一番後ろの窓から2番目なんだけど…柊さん目が悪いとかある?」


「あっ!いえ。大丈夫です。」


「そう。じゃあそこの席で取敢ず一ヶ月。」


「はい!」


と元気よく返事をして席に向かうと隣の席の男の人が手を振っている。


「美青年」という言葉がぴったり当てはまりそうな整った顔に優しそうな雰囲気を感じ『よかったヤンキーとかじゃなくて』とポツリと言った。


多分周りには聞こえていない。…はず。


「よろしく」


と言われとっさに「はい。よろしくお願いします」と返したが「タメ口で良いよ」ということらしい。