公園の奥の森の向こう側に、大きな白い屋敷が見える。
神様のお家だ。
もう何百年も前からある建物らしいけど、外見的にはとても清潔で、そんなに古い建物のようには見えない。
…そうだ、ミーナに会いに行こう。
この時間なら、屋敷の庭にいるかもしれない。
ぼくは、小走りで公園を横切り、森を抜け、屋敷の庭に出た。
屋敷の庭は一面、花畑だ。
ミーナはいるだろうか…。
ぼくは、キョロキョロと辺りを見渡した。
…いた!
ミーナはこちら側に背を向け座っていた。
ミーナはぼくと同い年の女の子だ。
とてもかわいい女の子で、美しい白い髪を持ってる。
と言っても、天使という種族はみんな(ぼくも含めて)同じように、白い髪の毛が生えているのだけど。