「ありがとう。ごめんね、ケガしてるのに。…一週間後に、ここで大きなパーティーがあるから、忙しくて、人手が足りないの。…あ、そうだ!お腹空いてない?朝ご飯持ってくるわ。その辺のテーブルに座ってて」



そう言って、ジャロは調理場へと戻って行った。


僕は言われた通りに、テーブルの椅子に座った。


大きなテーブルがたくさん並んでいる。

ここでお客達は、食事をするのだろう。


ガラス張りの天井からは、暖かい太陽の光が差し込んでいた。


とても清潔感のある所だと僕は思った。


壁に掛かっている時計の針は、午前10時を指していた。


開店は11時…




「おいっ、小僧!」


いきなり大きな声がしたので、かなりびっくりした。