そう言いつつも、神威は私の肩にやった手に程よい力を込めていく。
そうして、数分後。
私の表情を見て、満足したのか神威の手は最後に肩を優しく擦ってから、離れていった。
「んー…。気持ちよかったー。ありがとう」
「じゃ、ご褒美な」
ちゅ
手が離れたと思ったら、そのまま頭を引き寄せられて、額にキスを落とされる。
「かーむーい?」
「なな、かわい…」
「ちょっと、いきなり盛んないでよ」
「かわいい那奈が、悪い」
「…もう、最低…」
神威のキスは羽根のようで心地良い。
疲れを忘れさせてくれるような優しさで溢れてる。