「…そんなに口寂しいんなら、俺がいくらでも相手してやんのに」

「何か言った?」

「いんや?なんでもねーよ」


ふぅー…。

紫煙を肺いっぱいに吸い込んで、私の視線は窓の方へと自然に流れていく。
けれど、今はそこに神威がいて。


「…何が言いたいの?」

「んー?じゃあ、構って?」

「ばかじゃないの?」

「だってー。那奈ずーっと俺以外のヤツ見てるし」

「仕方ないじゃない、あんた(メインのパソコン)の中に入ってないデータだったんだから」

「那奈の浮気もーん」

「…好きなだけ言ってなさいよ」