ザァーッ



外は大雨、大荒れの空模様。


私は、はぁっと溜息を吐いて文字で覆われた白い画面を見つめる。


「…終わらない」


何時の間にか、自分の前に置かれたトレイには書類が山積みだ。
ザッと目を通して判子を押すだけの物もあれば、手直しをしたり、それに基づいて新たに書面を作らなければならない物もある。


冷めてしまったカップのコーヒーを、こくりと口に含んで書類の一部を手に取る。


「げ。これ明日の朝イチ会議の資料になるやつじゃん…てことは、何がなんでも今日中に終わらせないと、だ」


はぁー。


溜息は何処までも深い。